こんな本に出合いました
『世界は贈与でできている』という 本屋さんで見つけた本を読み続けています。
おもしろいのですが なかなか一気に読めません。
興味深い記述があると そこで立ち止まり いろいろ考えるからです。
たとえば「鶴の恩返し」の部屋を覗いてはいけないわけとか 「16時の徘徊」という記述などに引っかかるのです。
いのちを助けられた鶴が 「部屋を覗かないように」と警告して 美しい布を織って男に渡す行為。
16時になると幼い息子のお迎えとして 徘徊を始める認知症の母の記憶。
なんだか如来さまのお姿のように思えて 立ち止まってしまうのです。
お返しを拒否する贈り物。
自分が気づかない贈り物。
そんなことを考えてしまうからです。