葬儀の司会役に昇格しました
都会で葬儀の司会をしておられたご婦人の話を 家人から聞きました。
そのお方は 最初から葬儀場の司会者ではなかったそうです。
初めは結婚式の司会をされていたそうですが いつの間にか葬儀の司会者になられたというのです。
そのわけを尋ねると 「結婚式の司会は体力が必要ですが 葬儀の司会にはそれが要りませんから」とのこと。
「葬儀の司会では 力みや感情を入れないで話すように」と心がけているのだそうです。
悲しみの場では それぞれが故人を思い 静かに人生をしのんでいただくように。
おめでたい結婚式では 祝意を誘導して会場が華やかに盛り上がるように。
そうであれば いっしょに参加者を盛り上げるエネルギーは若い感覚の方がいい。
思いを巡らす場には 年齢を重ねて感情を消す力がある人がふさわしい。
そのように理解したのです。