「くらし」に向き合う童画作家のこと
昨日午後から 近くにある今井美術館に行ってきました。
「みはしたかこ原画展」を観るためでした。作品を見る限り 童画作家でした。
ほぼすべての作品には お花と子どもそして小動物がつつましい表情で描かれていました。
日常生活の中からモチーフを選んで 「あっ それわかるわかる!」という共感が湧く絵でした。
実は10年くらい前 この作家に『往生要集』の絵を描いてもらっていました。
地獄極楽を描いた『六道絵図』はなんども観ていましたが 身近な人たちにも一度は観てもらっておきたいと思いついて 作家を探したのです。
絵を描いておられる方が隣町におられることを聞いて 作風も知らず早速相談してみました。
「描いてみましょう」と引き受けていただき 八大地獄を描いていただきました。
出来上がった作品を届けていただいたとき 「図書館や宗教書をたくさん読んで イメージをつくりました」といわれ 苦労されたことを想像しました。
その地獄絵と 美術館で観る童画のイメージギャップがあまりにも大きいのに驚きました。
しかし家に帰ってから 違っているように見えてはいても 両方ともていねいに「くらしと向き合った作品」と納得しました。
今井美術館で9月13日までです。