お礼のことばが心に届く
これは家人がつぶやいたことばです。「お礼のいい方で うれしさが違うね」といったのです。
確かにその通りだと思います。
家人はパンを焼いて ご近所の人やお世話になっている人に食べていただいています。
お届けしたとき いろんなことばでお礼をいわれているようですが そのいい方によって響き方が違うというのです。
何か物を差し上げたときいわれることばは 「ありがとうございます」とか「うれしいです」が基本です。
それに「珍しいものを」「好物なので」あるいは 「家族でいただきます」という感情とか生活の匂いが加わると 響き方が変わるのでしょう。
お礼のことばになったひとことからその人の暮らしを感じて 「そうだったんだ」とか「そうなんだ」という親しみが芽生えるのでしょう。
決して何かを期待して差し上げているのではありませんが いただくことばで自分のよろこびをいただくことが パン焼きを続けさせていると感じています。