「豊かな人生」「幸せな人生」の違いは?
いまとても真剣に 「豊かな人生」と「幸せな人生」の違いを考えています。
なぜかというと お寺が存在する目的は 「関わる人が豊かになれること」ではないかと思っているからです。
お寺の目的は 「布教すること」であると『寺則』というお寺の定款のようなものに書いてあるのですが それはお寺の中にいる人だけが知っている目的です。
お寺の外で暮らしておられる人には そんな目的は届きにくくなっているはずです。
お寺の中とか外とかの居場所に関係なく お寺が存在する理由は何かを考えていて思い当たったお寺の存在目的です。
一般に 宗教は究極の幸せのために必要と思われているフシがあります。
強調されているのではありませんが どうにもならなくなったときの最後のよりどころとして 宗教が話題になるのはそのためだと思えます。
私は幸せと豊かさは違う概念だと思っていて 宗教に触れている人生には豊かさがあると感じているのです。
「豊かな人生」と「幸せな人生」。
混同されている違いをことばで語り 納得していただくことが お寺の存続には不可欠と感じているのです。