さわやかな風
先日から2軒続いて 故人を追慕する法事のお参りが縮小されて勤まりました。
名古屋や大阪から一族が集まる予定になっていたのですが その人たちに「帰らないように」という要請をしたそうです。
法事の後でいただく「おとき」という会食も取りやめになりました。
いまこの世では ウイルスをまき散らす不気味で恐ろしい風が吹いているのです。
そのような場面で読経する『仏説阿弥陀経』というお経には お浄土の風はいつだって心地よいと説かれています。
というわけで この世とあの世で吹く風が違うのだろうかと考え始めました。
この世の現実とあの世のお話の違いを 整理したいと思ったのです。
お浄土は無菌無害の世界なのか 煩悩の火が消えた涅槃の境地なのかと ことばを変えて並べてみました。
自分に都合がいいことばかりを考えるこの世と 自分にとっての善悪を受け入れて楽しむ世界。
お浄土の不思議さが感じられてきました。