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過疎四苦八苦
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物語り

過疎四苦八苦

物語り



偉人の業績とかことばを聞くときに 気になることがあります。

それは その業績とかことばが生まれる「物語り」です。

近年気にかかっている物語りは お釈迦さまが出家なさった動機と 周利槃特(しゅりはんどく)が毎日掃除をしながらつぶやいていた「塵を払い 垢を除かん」ということばです。

お釈迦さまの出家の動機は 「四門出遊」といわれる説話にあるごとき無常観にあると学びました。

私が物語りとして読みたいのは 四つの門から次々と外出し病人とか老人あるいはお葬式を見たあと お釈迦さまがお供の人と交わされた会話や お考えになられたことです。

ご一緒に過ごしておられたお供の人は 凡庸な人ではなかったと思われます。だからいつでも 会話の場は 現実社会にある虚偽とか真実をえぐり出すような話し合いが繰り返されていたことは想像に難くありません。

真実に触れるためには 釈迦族の王子の身分がはぎとられるような苦痛が幾度となくあったことと思います。

今日でも 「過去を捨てる」ということばを聞くことはまれではありません。

「過去を捨てる」と ひとことでいうことができても それには大変な苦痛がともない 簡単なことではないはずです。

お釈迦さまの6年間というご修行時間は 「過去を捨てる」ために必要な時間であったと読めるからです。