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過疎四苦八苦
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現実の受け止め方

過疎四苦八苦

現実の受け止め方



脳梗塞の発症で 突然ことばが不自由になったお坊さんをたずねました。

発病前であれば30分くらいで終わっていそうな内容の会話を お互いがもどかしさを抱えながら1時間かかって交わしました。

心情は十分に理解できますから 夫婦でていねいに会話をしました。

会話のなかで 「発病した○月△△日までさかのぼって考えてみても その日までのことと現実のギャップがどうしても納得できない」という話が出ました。

ご自身の苦しみの所在にふれたように思いました。

ふと「それは人間がかかえる業というものではないかねえ」と 感じたことを話してみました。

「業 業ねえ・・・」といって瞬時の沈黙が生まれました。

脳の中で生まれた思いが 思うことばにならないもどかしさを痛いほど感じた時間でした。

苦しいとか 情けないという気持ちも混じって伝わりました。

その人のペースで会話を進める時間を もどかしいと感じなかったことが不思議でした。