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過疎四苦八苦
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美味しいところ

過疎四苦八苦

美味しいところ



お土産に羊羹をいただくことはけっこう多かった記憶があります。

多かったというより 羊羹が目立っていたということだったのでしょう。

その羊羹の種類は 世の中が豊かになるにつれて確実に減っています。

70年くらい前は 自宅で小豆を炊き練りあげた手作りの羊羹でした。

味も硬さもまちまちで その家ごとの味があったものです。

やがて地方のお菓子屋さんがつくる羊羹も登場するようになって 反比例するように自家製のものが姿を消しました。

そのころから しだいに味が似てきたように思います。

そして食べる私の方は 同じ味であっても 一番美味しいところに気づくことができるようになっていました。

丈夫な羊羹の包装を開いたとき 包装紙の折れ目に挟まっている部分とか 一番端っこの硬くて白くなった部分が美味しかったのです。

ところが最近の高級品の羊羹にはそれが少なくなりました。

真ん中の部分も結構ですが 本心では端っこも楽しみたいと思うのです。