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ご自由にお持ち帰りください

過疎四苦八苦

ご自由にお持ち帰りください



新幹線に乗ると シートの前の袋に薄手の月刊誌が入れてあります。

だいたいいつでも 二冊あります。

一冊は旅をすすめるために 観光の穴場とか食べ物を紹介する冊子。

もう一冊は車中を退屈しないようにする 話題とか人生のヒントなどが集められた冊子です。

自分の本を持ち込んで読むことが多く めったに手にしないのですが 先日は「看取りクライシスー多死社会が待ち受ける現実」という見出しが目に留まりました。

そのなかで「90歳になったら死の規制緩和を」という記事がおもしろかったので 数か所メモしようと思いました。

ところがもってきているはずの筆記具が見当たらず あきらめなければならないと思ったのです。

未練が捨てきれずに いったん元に返した本を眺めていると 表紙の隅に小さく「ご自由にお持ち帰りください」と書いてあったのです。

さっさと自分の袋に入れて あちらこちらのシートを見るとすべての席に本が残っていました。

許可があるとはいうものの 気が引けましたが ご厚意に感謝していただいて帰りました。

今日も新幹線を利用する予定なので もう一冊いただこうと思っています。