リーダーの責任
あらためてこんなことを書くのも気が引けるが 先日聞いたお話しに考えさえられたので書いておきます。
お参りした家には黒毛和牛が15頭飼育されています。
その牛を見て 牛の話を聞くことが本当に楽しいのです。
このたびは 仔牛の値段から話が始まりました。
仔牛1頭の最近の相場は平均で80万円台だそうです。私が和牛に興味を持ち始めたころの相場が30万円台でしたから ずいぶん高騰しています。
そのことを話したら 島根県は全国で最低から三番目だそうです。
その理由は いい種牛がいないからだということでした。
島根県には かって「第七 イトサクラ」という有名な種牛がいました。
その子どもを求めて全国から買いに来られ 島根和牛の名が一世を風靡したことがありました。
そのとき 地元にそのタネを残そうとする積極的な行動がなかったといわれたのです。
飼育農家はお金に換えたいのが本音ですが 「将来のために仔牛を残そう」と呼びかけるリーダーが不在だったということです。