それは自分と無関係なことなのだろうか
子どもが親に虐待されて亡くなったという痛ましい事件から いろいろな展開が始まっています。
子と親の関係では 親がすべてのことで力をもっていますから 親の責任は重いといって逮捕されました。
子どもに出来たわずかな逃げ道である 学校や公的機関への訴えも そこで行われた判断と対策が問題だったという事実も現れました。
さらに最近になって 「親は子の躾をする権利を持っている」という法律にも問題があるという話に展開しています。
この法律問題はしばらく議論が続くと思いますが 次にはどんな展開をするのでしょうか。
関係がありそうなモノにひろがるだけ拡がって やがて話題から消えていくことになります。
直接間接を問わず あらためたらいいことはあらためなくてはならないでしょうが 自分には無関係なことなのか問うクセも始めて欲しいと思います。
大人も子どもも 「人間は思い通りにはならない」ということに気づくことが必要です。
それは宗教の役割と思いますが そのことに気づいていただくことが出来ていなかったことが根底にあると感じます。
今回の事件から 「思い通りにはならないが 子どもは親を見て 大人は周囲を見て育っている」という縁起観を思いました。