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話すことはその人の一生

過疎四苦八苦

話すことはその人の一生


90歳でお亡くなりになったご婦人の通夜をお勤めします。

ご家族やご近所の方々の記憶の断片を聞きながら 故人のご一生を手繰っています。

存命中のお姿からしのばせていただくことになるのですが その内面に生まれていたことをしのびたいと思っています。

故人のことで思い出すことは 毎年2月その方のご近所のお寺にお参りしたときの光景です。そのお寺で勤まる法座には 必ずお参りして下さっていたのです。


そのお寺には住職さんがおられず 地域の門信徒さんで支えられているお寺でした。

そこにお参りされるみなさんはいつも同じ顔ぶれで 毎回同じようなお話しをみなさんが静かにお聞きくださっていました。

そんな様子を思い出しながら ある人のことばを思い出しています。

「さいちゃ りんじゅうすんで そうしきすんで みやこにこころすませてもろて なもあみだぶと うきよにおるよ」ということばです。

肉体は娑婆世界に暮らしているが 心はお浄土という「みやこ」に住まさせていただいていることを聞いておられた一生をお話しします。