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稲が熟れる

過疎四苦八苦

稲が熟れる


田んぼの真ん中の道を通って 91歳になられるというお母さんがおられたお宅にお参りしました。

現在そのお方は隣の県の施設に入居され10年近くになり 留守になっていますが きのうは隣の県から戻ってこられた娘さん家族での参りでした。

先日家族の人が施設に行かれたとき 「稲が熟れたか見てきてくれといわれ 米作りを止めさせてもらえそうにありません」 と笑われました。

元気だった頃のことを憶えていて この時期には稲が熟れ 稲刈りの準備をしなければという思いがあったのだと思います。

稲が「熟れる」ということばが懐かしく 「ああ 根っからのお百姓さんだったのだ」と思いました。

農業に携わらない私は 今時分の田んぼの状態のことを 稲が「実る」とか「色づく」というのだと思っています。

考えて見たら稲が「熟れる」というのは ごく当たり前の表現なのですが 不思議な響きで聞こえたのです。

その家が田んぼに囲まれたお百姓さんの家であったためでもありますが そのおばあさんのことばから稲の匂いがしたように思いました。