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照れ隠し

過疎四苦八苦

照れ隠し


Mさんの奥さんは ただいま股関節の手術を終え 入院してリハビリ中です。そのMさんは 2日ごとに仕事の合間を縫って病院にお見舞に行っているという話でした。

その話をするとき 「退院したら私の食事をつくってもらわなければなりませんので」とひと言つけ加えられるのです。別な人にも同じように話しておられました。

食事作りをしてもらうために頻繁に顔を出しておられるのかというと ほんとうはそうではないと思うのです。

入院中の奥さんを慰めるためであり 辛いリハビリを励ますために顔を出しておられるに決まっています。

Mさんは70歳過ぎた男性ですが この年代の人たちの中には 「奥さんにやさしくする」ことを他人に見られたくないような思いがあるのだろうかと ときどき思います。

ご飯の準備をしてもらわないければ困るからという理由を聞かされて 「ほんとだよな」と共感する人などおられません。

話を聞いていると 「早く元気になって欲しいから」とか 「辛いリハビリに耐えてくれるように」というやさしさがストレートに出せない照れがわかるのです。

こんな照れ隠しの表現を聞きながら 素直に話したらいいのにと思ったり いやいやこういう表現方法もあってもいいかと思いながら聞いていました。