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過疎四苦八苦
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納骨

過疎四苦八苦

納骨



80歳過ぎのご婦人のご主人がお亡くなりになり、お骨をお墓に収めました。

お亡くなりになった後、しばらくお骨を家に置きたいという思いから 約4ヶ月後の納骨でした。

子どもさんは他県で暮らしておられ 独居生活をされていたのですが、ご主人のお骨があることで淋しさを紛わそうとされていたのです。

自宅からお骨を持ち出すとき、「いよいよひとりぼっちになってしまいます」とつぶやかれたのですが、ことばを返すことが出来ませんでした。

ご主人の実家がある他郷に来た人なので、身近に親戚や子供たちがいない淋しさや孤独感がますますつのるだろうと推察しました。

唯一人の身内であったご主人に先立たれ、その空白をお骨で埋めておられたようなのですが、そのお骨が別な町のお墓に移ってしまったのです。

淋しさは一時的に忘れることは出来ますが、突然蘇ることもあります。悲しみが蘇るときは、亡くなった人へのさまざまな愛憎の出来事や生き残っている意味を考えるときでもあるのではないでしょうか。

先立った人が、「何を願っていたか」に思いを巡らすときでもあると思うのです。

そしていつもどこかで見てくれている、必ず会えるように導いてくれていると気づくときではないかとも思うのです。