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過疎四苦八苦
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樹木のガン

過疎四苦八苦

樹木のガン



山桜の古木がガンに冒されました。

お寺の墓地にある山桜の大樹に、大きな「宿り木」が出来たのです。10年くらい前に見つけたときは一個でしたが、あっという間に13個になっていました。

このような状態になると桜の木が枯れてしまうことを聞いていましたので枝を伐ることにしました。

伐り落とされた枝を見て驚きました。枝先のあちらこちらに小さな宿り木の芽が出ており、まだ芽は出ていないまでも、小さな胞子のようなものも点々とくっついていたのです。

一目見て、これは「樹木のガンだ」と思いました。桜の木の養分を吸って成長し、花を咲かせて粘膜がついた種を撒き次々に仲間をつくっているのです。がん細胞が全身に拡散していく状態に思えたのです。

そして自分が宿っていた樹木が枯れたら自分も死んでいくという姿も、ガンの病巣にそっくりだと思ったのです。

このたび伐採という緊急の外科治療をしたのですが、桜の木はずいぶん弱っている様子でした。

切り落とした枝には早くも桜の花芽が見えました。かわいそうなことをしました。