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過疎四苦八苦
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過疎四苦八苦


返信はがきを書きながら気づいたことがあります。

一枚は原稿依頼について応諾の返事を求めるもので、切手が貼ってありました。もう一枚は結社の総会に参加するか否かの返信ハガキで、切手はこちらで貼るようになっていました。

その二枚ともあて名は印刷されてあり、名前の下に「様」と印刷されていました。

お返事を書きながら、「宛」と書かないで「様」と印刷されていることにわずかではありますが思いが動きました。

お願いしたときの返信ハガキのあて先は、お願いする人は一歩控えるような感じで「様」と書かないのが礼儀習慣だと思っていたからです。

確かに「宛」を消してわざわざ「様」と書き直すことはひと手間かかることです。しかしその手間をかけることと、依頼者の気持ちを表すことの比重は十分に考えられて続いていた習慣ではないかと思うのです。

些細なことですが、合理性追求の暮らしが謙譲の美のような礼儀習慣を消し始めているようで少し悲しく思いました。