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過疎四苦八苦
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ピンポン

過疎四苦八苦

ピンポン


女子卓球の石川選手が出演したNHKの放送を観ながら、卓球という競技の奥深さを垣間見たような気がしました。

周囲で卓球という競技がさかんになり始めたのは、私が中学生のころでした。体育館などない田舎の木造校舎の廊下に一台の卓球台があって、その頃はもっぱらピンポンと呼んで、木製やコルク製のラケットで遊んでいました。

いつの間にかその呼び名が消えて卓球になってきましたが、なぜピンポンといわなくなったのだろうとふと不思議に思います。テニスはテニスという呼び方が主流で庭球ということはまれです。サッカーだって蹴球と呼ぶことはまれで、バレーボールやバスケットボールを排球とか籠球と呼んだことなど若い人は知らないだろうと思います。

まあ呼び名はどうでもいいのですが、今年のピンポン選手権で優勝した男女のチャンピオンは14歳の張本選手と17歳の伊藤選手でした。狭い面積であっても激しく動き回り続けるスポーツなので、高齢になるに従って勝てなくなることは想像できますが、それにしても若い選手の台頭には驚くばかりです。

かって女子チャンピオンになった石川選手が、ピンポン王国の中国選手に勝てるようにと、あえて使い慣れたラケットをかえ、世界に通じる戦術に挑戦する様子が紹介されていました。

道具やプレースタイル、そしてその戦術を支える筋力トレーニングや練習方法まで変えようとしている姿勢に感銘を受けながら観ていました。小さなテーブルの上で繰り返されている小さなピンポン球の往復の蔭には、ながいながい身心の鍛錬があったのです。

ところが若い選手は、最初から変化の必要がないプレースタイルとか道具でトレーニングをしています。その差が勝負に出ていることを感じて、高齢者として淋しさを少し感じました。