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過疎四苦八苦
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先入観

過疎四苦八苦

先入観


60代後半で一人暮らしをしておられる男性の家にお参りしました。

お手洗いを借りたとき廊下にギターが置かれているのを見て、「ギターを弾くの?」と尋ねました。

関西の会社に就職して寮に入ったとき、寮の先輩が弾くギターに魅せられて始めたと話してくれました。「待ってました」といわんばかりの話しぶりで、修得した曲のことや練習方法などを聞かせてくれました。

日ごろのおつきあいでは知ることがなかった趣味があったことにまず驚きました。

しばらく話していたら、突然「弾いてみましょうか」といって、ギターを取ってきて弾き始めたのです。

毎晩のように触っているという演奏の腕前にも驚きましたが、それよりも驚いたのはその積極さでした。

その驚きは、日ごろの生活や性格についてあまりにも知らなかったための驚きでした。

おつきあいがある人のことを積極的に知ろうとしなかったためですが、いつの間にか人に対する先入観のようなものが定着していたのです。