情けは人の為ならず
「情けは人の為ならず」。
子どものころ何度か親が口にしていたことばでもあり 大人になっても聞きました。
誰でも耳にされたことばでしょうが 今このことばに出会うと苦い思い出が浮かびます。
学生時代まではさほどでもなかったと思うのですが ビジネスマンとして社会生活を続けるうち無自覚のうちに 意味がねじれてしまったのです。
すっかり変わったというわけではなく 半分かもう少し多めに別の解釈が入り込んだのです。
本来の意味は「情けをかけることは それは決して他人のためではないのだ」という解釈100%です。
ところが「情けをかけることは その相手にとっていいことではない」という解釈が主流になって動き始めたのです。
就職してしばらくしたとき 自立が大切だという話の文脈で「情けは人のためにならない」と話したことがありました。
それを聞いた母親が 「そんなことをいうようになって」とボソッといったことが耳に残っているのです。
今では本心から 情けをかけることが出来る人間になりたいと思うのです。